同窓会会長挨拶

同窓会会長挨拶 川﨑 和則 同窓会会長

2023年9月の中央仏教学院通信教育同窓会役員会において、前会長の辞任にともない互選により会長という大役にご縁をいただきました、東京教区世田谷組光隆寺衆徒の川﨑和則と申します。40年前に56歳で往生した父親の最期の言葉「もうかえるわ。かえらしてもらうんやわ」の意味を考え続け、2004年(平成16年)に通信教育に入学し、父親往生と同じ56歳のとき得度させていただきました。
さて、2022年秋にコロナ禍で延期された中央仏教学院創立100周年通信教育創設50周年の記念式典が開催されました。学院は1920年(大正9年)に、まことの念仏者となる住職の育成を目的として創立されました。卒業生は12,000人を超え宗門の内外でご法義繁盛のために活躍されています。
通信教育部は1972年(昭和47年)に親鸞聖人ご誕生800年立教開宗750年をご縁として創設され、浄土真宗の教えをひろめることを目的として僧侶養成のみならずひろく人材の教育をはかり、21,000人の卒業生を数えるにいたっています。
通信教育通信同窓会は、第1回卒業生が、卒業の喜びをいつまでも持ち続け、生涯聞法の機縁にしようと、教学伝道の大切な機関である中央仏教学院と連携し、会員相互の交流と親睦をはかるとともに母校の発展に寄与することを目的として創設されました。それとともに、全国各地で学びの仲間たちよって自主的に立ち上げられていったのが地域支部同窓会であり、現在27支部が活動しております。現在会員数は6,500人を超え、宗門の学校の同窓会としては龍大同窓会の21万人に次ぐ規模となっております。
通信教育の特質として仲間と集うという機会に乏しく、学校に通うという機会もない卒業生によって、一般の学校と同じように同窓会活動が行われているのは稀有な例だといえます。これは、親鸞聖人のみ教えと阿弥陀如来の救いを生涯学び続け、できるだけ多くの人々にその教えをひろめていくという使命感と喜びがあったればこそのたまもので、ここに通信教育同窓会が存続していく意味があると思います。
2023年春には、親鸞聖人ご誕生850年立教開宗800年慶讃法要がお勤まりになりましたが、通信教育の現役生の数は年々減少しております。ネット社会という新たな価値観を持った中で、人々はより不安で、先行きが不明で、人間関係がうすくなり、無機質な方向へ進んでゆく気がしてなりません。仏の大悲心を学び、喜びも悲しみも分かち合い、日々に精一杯つとめていく道を、皆様方とともに歩み続けたいと思います。

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